弦交換〜チューニング:弦交換02

SCZeeM

2012年02月10日 08:25

皆さんこんにちは、ベルズ・ギターサービス・伊禮です。

あっ、という間に2月も1週間を過ぎ、年度末へ向けて忙しさを増していることと思いますが、いかがお過ごしでしょうか?

さて、今回から弦の張り方(止め方)について、タイプ別にお話しします。

  まず、ストラトキャスターをはじめ、多くのモデルに採用されている「シンクロナイズド・トレモロ(写真①)」や、テレキャスター(写真②)、一部のベース(写真③)などの弦をボディの裏から通すタイプ

写真①:シンクロナイズド・トレモロ


写真②:テレキャスター・ブリッジ


写真③:ベース・ブリッジ(裏通し)


  このタイプの注意点としては、ボディを裏返して作業を行う場合、高音弦側・低音弦側が逆にならないようすることと、弦を通す穴の縁などにボールエンドが引っ掛からないようにしてください。

  次に、ギブソンのギターに代表される「チューン・O・マティック & ストップ・テイルピース(写真④)」のコンビネーション。
  このタイプは、テイルピースに弦を通していきますが、多くの場合、弦を全て外すとストップ・テイルピースが簡単に外れてしまうため、落下などによるボディへのキズなどを注意してください。

写真④:チューン・O(オー)・マティック & ストップ・テイルピース


  私の場合はテイルピースを外し、全ての弦を通した上でボディにセットしています(おそらくこの方法の方も多いのではないでしょうか?)。

  ベースに関しては、先ほども少し触れましたが、一般的なのは写真⑦のように、ブリッジ後方から弦を通して、ボールエンドを止める方式のものです。

写真⑦


  また発展系として、穴から通すのではなく、スロットから弦を差し込みボールエンドを引っかけて止める方法をとったブリッジもあります(写真⑧)。

写真⑧


  いずれの場合も、ボールエンドがしっかりと収まるべきところに収まっていることを確認することが重要です。

 というところで、今回はこの辺で。

  次回も引き続きとなりますが、フロイド・ローズ等のロック式トレモロとアコースティック・ギターについてです。

 不安定な天候が続いていますが、体調には気をつけてお過ごし下さいね。


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