弦の選び方・弦の太さ
皆様こんにちは、ベルズ・ギターサービス;伊禮です。
さて、前回は弦を張り替えるペース、についてお話ししましたが、今回は
「弦の選び方・弦の太さ」についてお話しします。
楽器屋さんへ行くと、様々なメーカーの弦が並んでおり、価格も3セット1,000円以下のものから1セット1,500円を超えるものまで多種多様、それに加え太さ(ゲージ)も数種類あり、
「一体、何を選べばいいのさ?」と迷われた方も多いと思います。
そんな数多くある弦を選ぶ要素の中から、今回は弦の
「太さ」について、
「なぜ太さの違う弦が販売されているのか?」です。
店頭に並んでいるギター弦、ベース弦のセットを見てみると、「.009・.011・.016・.024・.032・.042」とか「10・13・17・26・36・46」、ベース弦などは「.045・.065・.080・.100」等の数字が羅列されています。
これが弦の太さを表す数字で、数字が大きいほど弦は太くなります(ちなみにこの数字はインチ・サイズ、1インチは25.4ミリです)。
では、
弦の太さが違うと何が違うか?
例えば、同じギターに同じチューニングで、違う太さの弦を張った場合、細い弦を張った場合は弦を押さえやすく感じ、太い弦であれば押さえにくく感じます。
これは、太い弦ほど音程が低いため、細い弦と同じ音程を得るためには、より強い張力(テンション)が必要となり、細い弦より強い力で弦を張ることになるためです。
また、同じ太さの弦を同じチューニングで、弦長(スケール)の違うギターに張った場合、弦長の短いギターの方が弦を押さえやすく感じます。フェンダー・ストラトキャスターと同社のムスタングを比較した場合、ムスタングの方が弦を押さえやすく感じられます。
つまり、
同じ張力の場合、弦が太ければ音程は低くなる。
※1弦がEを .009と .010で比較すると、.010の方がより張力を必要とする、逆に言えば、.009の方が弱い張力で済むため、押さえやすく感じる、ということです。
同じ張力の場合、弦長が長ければ音程は低くなる。
※0フレット(開放弦)の音程と、12フレット(1オクターブ上)を比べれば分かりますね。12フレットを押さえた時の音を開放弦で得ようを思うと、より強い張力を必要とする、ということです(有り得ないたとえですけどね)。
よりアタック感や張りのあるサウンドが欲しい場合は太さを1ゲージ上げてみる、或いは、弦の鳴りを生かしたファットなサウンドが欲しい場合はゲージを落としてみる。
また、半音下げなどダウン・チューニングを用いる場合は、ダウン幅に応じて弦を太くしないと、まるで張りのないベロベロなサウンドになってしまいます。
プレイアビリティ(演奏性)や求めるサウンドにより、プレイヤーが弦を選択する。そのために、各メーカーがモデルごとに違うゲージのセットを販売しているということです。
自分の演奏スタイルやサウンドに合った弦の太さを追求してみませんか?
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