2012年04月30日
弦交換〜チューニング:弦交換03
皆さんこんにちは、
ベルズ・ギターサービス・伊禮です。
年度末・年度初めの忙しさにやられてしまい、3月は原稿を落としてしまい、4月もこのタイミングになってしまいました。
お読みいただいている皆様にはご迷惑をおかけいたしまして誠に申し訳ありません。
さて、今回は「フロイド・ローズ」に代表される、ロック式トレモロ・ユニットと、アコースティック・ギターの弦の張り方(留め方)についてのお話しです。
まずはロック式トレモロですが、フロイド・ローズのライセンス・モデルを例にとって解説します。
新しい弦を張る前に、弦の外し方ですが、写真の中に示したボルトを緩めると、弦を挟んでいるブロックが緩みます。
これで弦が外れますが、全ての弦を外しクリーニングなどを行う場合は、このボルトを軽く締めておきましょう(ブロック紛失の可能性有り)。

次にボールエンドをカットします。
カットの位置が、プレーン弦(1〜3弦)は弦が巻き付いている部分を丸ごと、巻弦(4〜6弦)は巻き付いている部分の途中からカットします。



先ほど緩めたブロックの間に弦を差し込み、ボルトを締め込んで弦を固定、この作業を各弦で行い、弦留めの完了です。
このときの締め込み具合ですが、緩いと弦が抜けてしまうし、強すぎるとブロックを割ってしまうことがあるので気をつけて下さい。
次はアコースティック・ギターです。
アコースティック・ギターの場合、弦を留めているピンを抜いて弦を外します。
新しい弦を張る時の注意点としては、「ボールエンドの部分を軽く曲げておく」ことです。

こうすることで、ボールエンドが裏側のブリッジ・プレートにしっかりと引っ掛かります。
この作業を省いてしまうと、下図にあるようにボールエンドが穴の縁にかからないことでピンの変形や、ブリッジ・プレートの破損を引き起こすことがあります。
今回まで、弦の留め方についてのお話しをしましたが、如何でしたか?
基本的には、収まるべきところにしっかり収める、というのが弦を留める基本です。
特に、ロック式トレモロやアコースティック・ギターに関しては、弦の留め方が悪いとパーツの破損のどの修理で余計な出費を招く可能性があるので、気をつけて下さいね。
ギター、ベース、アコギに関する
リペア、メンテナンスは
ギターリペア工房「ベルズ・ギターサービス」まで
お気軽にお問い合せください。

詳しくは:
Bell's Web Site
http://www.geocities.jp/e_bells/
ti-da Blog
日常〜ギター修理・時々ネコ〜
http://bellsguitar.ti-da.net/
Bell's Web Log
http://blogs.yahoo.co.jp/e_bells
ベルズ・ギターサービス・伊禮です。
年度末・年度初めの忙しさにやられてしまい、3月は原稿を落としてしまい、4月もこのタイミングになってしまいました。
お読みいただいている皆様にはご迷惑をおかけいたしまして誠に申し訳ありません。
さて、今回は「フロイド・ローズ」に代表される、ロック式トレモロ・ユニットと、アコースティック・ギターの弦の張り方(留め方)についてのお話しです。
まずはロック式トレモロですが、フロイド・ローズのライセンス・モデルを例にとって解説します。
新しい弦を張る前に、弦の外し方ですが、写真の中に示したボルトを緩めると、弦を挟んでいるブロックが緩みます。
これで弦が外れますが、全ての弦を外しクリーニングなどを行う場合は、このボルトを軽く締めておきましょう(ブロック紛失の可能性有り)。

次にボールエンドをカットします。
カットの位置が、プレーン弦(1〜3弦)は弦が巻き付いている部分を丸ごと、巻弦(4〜6弦)は巻き付いている部分の途中からカットします。



先ほど緩めたブロックの間に弦を差し込み、ボルトを締め込んで弦を固定、この作業を各弦で行い、弦留めの完了です。

このときの締め込み具合ですが、緩いと弦が抜けてしまうし、強すぎるとブロックを割ってしまうことがあるので気をつけて下さい。
次はアコースティック・ギターです。
アコースティック・ギターの場合、弦を留めているピンを抜いて弦を外します。
新しい弦を張る時の注意点としては、「ボールエンドの部分を軽く曲げておく」ことです。

こうすることで、ボールエンドが裏側のブリッジ・プレートにしっかりと引っ掛かります。

この作業を省いてしまうと、下図にあるようにボールエンドが穴の縁にかからないことでピンの変形や、ブリッジ・プレートの破損を引き起こすことがあります。


今回まで、弦の留め方についてのお話しをしましたが、如何でしたか?
基本的には、収まるべきところにしっかり収める、というのが弦を留める基本です。
特に、ロック式トレモロやアコースティック・ギターに関しては、弦の留め方が悪いとパーツの破損のどの修理で余計な出費を招く可能性があるので、気をつけて下さいね。
ギター、ベース、アコギに関する
リペア、メンテナンスは
ギターリペア工房「ベルズ・ギターサービス」まで
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Posted by SCZeeM at 14:23│Comments(0)
│ギター豆知識